いちばんの星
幼い頃から王として扱われたヴェルヌ。
そのためか彼のプライドは高く、部下たちにもきつく当たることが多かった。
しかし、そんなヴェルヌが今自分の為に頭を下げている。
ミュリエルは溢れそうになる涙を堪えながら、とっさに自分も頭を下げた。
「お願いしますっ…」
しばらくの間、部屋を沈黙が包む。
先に口を開いたのは、先ほどの男だった。
「王…頭をお上げください」
そう言いながら、ヴェルヌの肩に手を置き体を起こした。
「あなたの気持ちは十分伝わりました。実は王がいらっしゃる前、その話をしていたのです」
そう言いながら、男は視線をゆっくりとミュリエルに移した。