いちばんの星


そう言って、ヴェルヌは一歩前へと進み出た。



「彼女、ミュリエルとの結婚を認めていただきたい」



突然のヴェルヌの言葉に、ミュリエルを含むその場にいた全員が息をのんだ。



「彼女の身分や生い立ちで、いろいろ納得いかないというそちらの言い分も十分わかっている。
しかし、私は彼女を本気で愛している」



初めて見る王としてのヴェルヌ。



その圧倒的な存在感に、ミュリエルは驚いていた。



「しかし…他の国のものが何というか…」



そう口を開いたのは先ほどの男。



やっぱり認めてもらうなんて無理なのだろうか…



ミュリエルがそう思った時、その場の誰もが驚くような行動をヴェルヌがとった。



「お願いします…」



そう言いながら、ヴェルヌはそこにいる全員に頭を下げたのだ。
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