いちばんの星
――――――
「ヴェルヌ様…」
妖艶な香りを漂わせながらヴェルヌに近づくリヴィア。
何事もなかったかのような態度で酒を飲むヴェルヌにむっとしたリヴィアは、ヴェルヌの膝の上に向かい合うように座った。
「いい加減昔のヴェルヌ様に戻ってよ…私が好きだった頃のヴェルヌ様に…」
そう言うとリヴィアはヴェルヌの唇に自分の唇を重ねた。
「ん…」
甘い声が漏れるリヴィア。だがヴェルヌはされるがままなんの反応も示さない。
「ちょっとヴェルヌ様!」
しびれを切らして唇を離したリヴィアがヴェルヌを睨みつける。
前はあんなに自分を求めていてくれたのに……
すると、ヴェルヌの瞳が冷たくリヴィアを見下ろした。
「満足したか?だったら早く帰るんだな…」