いちばんの星


そう言うとヴェルヌはリヴィアを押しのけ立ち上がると、窓辺に腰掛け再び酒を飲み始めた。



そんな態度に怒りを覚えたリヴィアは、ヴェルヌに近づくと無理やり胸元にキスをした。



「何すんだリヴィア…」



リヴィアが唇を離すとそこには赤いリヴィアの印が刻まれていた…



「ではまた。ヴェルヌ様」



わざとらしくそう言うと、リヴィアはさっさと部屋を後にした。



――――――



リヴィアが部屋を出ると、ちょうどミュリエルが部屋へやってきた。



リヴィアの姿を見つけたミュリエルは、ペコリと頭を下げ通り過ぎようとした、その時。



「ヴェルヌ様…だいぶ我慢してたみたいね…」



ミュリエルが振り向くと、意地悪そうに微笑むリヴィアの顔…



「疲れちゃったわ」



そう言うとスタスタとその場を後にするリヴィア。



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