SWEET PAIN ~先生がスキ~

♯016

朝の学級が終わると


洋人はそそくさと教室を出て行く。



私は急いで彼を追いかける。



「あのっ…佐藤先生」

(お忘れかも知れませんが、洋人は「佐藤洋人」という名です)



「ん」 


振り返る洋人。



「あの…っ、すいませんでした!!!!!」



私は、勢いよく頭を下げる。





「えっ…なんだよ。そんな気にすんなよ。ゴミくらいで」



「え…」



「もう忘れんなよ」 



いつもどおり機嫌よく笑ってる。



「いや…、そうじゃなくて… きのっ…」



言葉につまる。 



”昨日のこと”って声にでない 




すると…



洋人がこっちにゆっくりと近づいてくる。




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