地味女×イケメン男子
うわー…凄いっ!
やっぱり女子が話してた璃恩っていう人、人気者だったんだね。
「凄いね。その人…」
やっぱり無縁だわ。
『まぁ葉菜の手に届くような奴じゃないな~』
そうだっ!
あまり関わらないようにしよう。
そして海斗は[じゃあな]と言って帰っていった。
そろそろ女子も退散してくかな~と思い璃恩君の方を見てみると、まだ女子が群がっていた。
私はただ凄いなぁ~と思いながら、眺めていたらなんだかチラッと璃恩君がこちらを向いた。
ー…その時ー…
パチッ!
なんだか目が合った気がした。
気のせいだろうか。
うん。気のせいだ。
私なんかを見る訳が無い。
そう自分に言い聞かせたー…
彼が何回も葉菜を見ていた事も知らずにー…