Halloween☆の集い
「力を?」
また、とんでもない事を企んでいるな?
何々? 意味不明?
そういや言っていなかったな。
まず、俺の歳は180歳。まだまだ若いだろ?
えっ!? この世界じゃそんな歳はいない?
ハハハ。まぁ、共存させてもらっているからな。
俺はヴァンパイアの末裔ってところ。
安心しろ、闇雲にアンタの血を吸ったりはしないから。
そろそろ身を固めないと、子孫を作りが難しくなるんだよな。
リタがいるだろって? 勘弁してくれ。
コイツだけはパスだ。気が強──
「気が強くて悪かったわね」
「あらら、聞こえてた?」
「えぇ。しっかりと。」
「リタちゃん、機嫌直して~♪ なんでもするからさぁ」
「ふ~ん♪ それじゃ、引き受けてくれるのね」
しまった。また、コイツのペースに載せられたか。
(自己嫌悪)
仕方ない。男に二言は合ってはならないからな。
「ところで、何をすればいいんだ?」
「決まっているじゃない☆」
片目を瞑り、ポーズを決めるリタの姿がおぞましく映る。