ダメ女子×完璧男子
「苺~。調理実習なんてヤダ~。」
あたしは苺に甘える。
「がんばろっ。あたしもいてあげるから。ねっ?」
この顔。この顔が苺の一番かわいい顔。
笑顔ももちろんだけど。
「うん。。。」
苺は大人っぽいところもあるし、
背は高くないし低くない、丁度いいくらいの高さで、
黒髪のロングだし、優しいし・・・。
本当すっごく憧れる。
あたしなんて、子供っぽいし、背は低いし
茶髪のロングだし、ダメ女子だし・・・。
苺とは正反対だよ・・・。
あたしもいつか苺みたいになりたいなぁ。。。
いや、絶対なるんだから!!


そんなこんなでやっと終わった調理実習。
「やっと終わった。。。疲れたよぅ。。。」
「あたしは料理好きだけどこういうのはあまりつくらないから
むずかしかったな。」
微笑みながらいう、苺。
そう。苺の家は超お金持ち。
だから、ポテトサラダなんかつくらない。
家で食べるのはもっと豪華なもの。
あたしが前に苺の家に行ったとき、大量のデザートがあって、
すっごくビックリした。
「そりゃそうだよ。苺はお金持ちだもんねぇ。うらやましいなぁ。」
あたしは口をたこのようにしながら言う。
「そんなことないよ!」
全力で否定する苺。
こういうところが天然なんだよねぇ。
自覚がないって感じ。
「あたしは、香恋の家の方がいいと思うな・・・。」
「何で??あたしの家は別に普通だよ??」
「だってお母さんとかあったかいじゃない。」
「あたしのお母さんは喋るのが好きなだけだよ。」
「でもあたしは香恋の家が一番好きだな・・・。」
そうなのかなぁ。
わかんないや。あたしは苺の家がいいけど・・・。
苺にとってはあたしの家がいいのかなぁ??
「じゃぁあたしは苺の家が一番好き!!」
これでいいよね。おあいこだもん。
苺は笑っていた。やっぱりあたしの大好きな親友だ―――。





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