猫は太陽が好きなんだ
「俺は天使だ。最近、若者の自殺が多いってのに・・・。死者の相手する天使の身にもなれっての。」

自分より小さくて生意気な口調。
その口調からして夏樹は天使とは絶対信じたくは無かった。

そんな事を思っている夏樹をまたもや無視。
そして話を続けた。

「さて、お前は若い内に自殺した。だから、お前にチャンスをやる!」

「チャンスって言われても・・・・・・。」


死んだのにチャンスやら言われても頭が混乱するだけである。
チャンスの内容の意味が分からない夏樹の様子を察したのか天使は続けた。

「まぁ、人生ってのは長いもんだろ?だから、もう一回生きるチャンスをやるって事だよ!でも無理にとわ言わない。だから、生か死だ!どっちか選べ!」

天使が夏樹に指を突きつける。
そして

「あ、でも・・・・・・。生き返ったら生き返ったで大変な事になってるから。」

と付け加えの様に言った。

夏樹は正直迷っていた。
生とは言いたいが「苛め」が脳裏にあった。
かといって死と言うのも抵抗がある。


これぞまさに人生最大の選択肢である。
そんな事を思っていると天使は夏樹に怒鳴りつける。

「あのな!死んだ人間にもう一度チャンスをやるって言ってんだから!普通は生を取るだろ!!!」

「はぁ・・・・・・。」

気の抜けた返事を返された天使は怒りがピークに達していた。
そして

「お前!生な!!」

と勝手に決めつけたのであった。

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