猫は太陽が好きなんだ

生か死か

「さぁて。どうする?生と死、どっちを選ぶ?」

気がつけば真っ暗闇。
温度、感覚、聴覚・・・何も感じ取れるものが無い。


頭の中に流れる、少し低めの声と小さな人間の姿。

「お前、俺を馬鹿にしてるだろう?」

小さい人間が聞いてくる。

「してませんけど・・・・・・。」

真っ暗闇でただ1人、頭の中に描かれている小さな人間の質問に答える俺。

「どうせ、俺の事、小さな人間とか思ってるだろ??」

「そうです。」

即答すると。
小さな人間はため息をつく。

「笹川夏樹。苛められて飛び降り自殺。」


どこから入った情報なのか不思議だが、聞かなかった。
黙っている俺を無視で小さな人間は話を続けた。

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