時計仕掛けの宝石箱
<『仕事お疲れ様。
君の立場上、多忙なのは分かってる。

‥でも、君達最高幹部の力が借りたいんだ。

一度、本部に全員帰還して欲しい。
頼むよ、エディリーン』
‥だってさ。どうする?>

「もちろん、戻るわ。紫弦、今、現在地が分かってる幹部は何人?」

彼女の皮肉った言い方に、心外だと鼻を鳴らす。

<全員、把握してるよ。‥エディリーン、君を含めてね>

「ストーカーみたいよ」

<酷い言い草だ。
僕は単に、常に新しい情報が手元にないと、落ち着かないだけだよ>

職業病かな?と笑う彼を無視して、彼女‥エディリーンはうっすらと微笑んだ。

「全員の居場所、送ってちょうだい。
‥私が直接向かう」

<了解>

「ありがとう。それじゃ、また」

<あぁ。本部で待ってるよ>

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