ミッドナイト
出会い
私の指には、
もう会う事はないだろう
あの人から貰った指輪が
鈍く光っている


細い、金の指輪は、
長いことその人の指に馴染んでいて
少し歪んでいる



その歪みが、微かな違和感となって

その指輪をいつも意識している。





時が経てば
この違和感もなくなり、
指輪は私に馴染んで
全てが思い出になって
懐かしいと、思うのだろうか





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