我ら地球防衛中学生!!


「残り、2000・・・なんなの、このスピード・・・」


 隕石ではなく、ホムラのことだろう。


 確かに、重力にひかれマッハに届くスピードで落下する隕石に追いつくなんて、正気の沙汰ではない。


「吉田君、カルラ、祐太!弾幕開始!」


『了解』


『分かった。』


『任せて。』


 戦艦砲台。ピーチダック。そして、雅。


 隕石とすれ違い、追い越し始めたところから、全部で9台の砲門で、一斉にミサイルとビームが照射される。


 ただし、雅もホムラも主砲だけは使えない。


 距離が近すぎるのだ。


 コレでは、隕石に穴はあけられるかもしれないが、破壊までは至らない。


 距離が必要だ。


 安全で、確実に壊せるところまで離れる必要がある。


 強力すぎる武器というのも、万能ではないのだ。


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