我ら地球防衛中学生!!


「地上から入電。国連軍が支援に来るって・・・」


 遅いわ!


「オープンチャンネル!」


「はい。」


 佐倉が地上の防衛側と通信をつなぐ。


 途端に通信モニターに映る、髭面のオッサンの顔。


 東洋人・・・いや、日本人だろう。


 こちらに乗っているのが、日本人しかいないというコトを考慮してのことだろうが・・・。


『諸君らの活躍には感謝する。たった今国連軍に連絡を取り・・・。』


「邪魔や!さがってろ!!」


 オッサンの言葉にかぶるように、美並は叫んだ。


「美並さん、あれ確か防衛省大臣の顔だったような。」


 花子がそんなコトを言ってくるが・・・。


「そんなの知るか!」


『あ・・・あの・・・』


「聞こえへんかったのか!邪魔や、下がれ!」


「以上、ホムラからの通信は終わりますね。」


 佐倉はそれだけ言って、通信を切った。


 途端にクククと笑いだす。


「ヤバイ。本当に私はSクラスになってよかったと心から思うよ。」


「私は若干後悔してますわ。」


 佐倉と花子は今の通信のやり取りを聞いて、お互いに笑みを浮かべた。


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