やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・・ほとんど障害物競走では、役に立たない能力ばかりですね。」
冷静に言葉をかえす私。
「うぐっ!」
私に冷静にかえされ、言葉に詰まる真木ヒナタ。
「・・・・・・そんなにそのパジャマを着て欲しいなら、レナさんに頼めばいいじゃないですか?」
「・・・・レナ・・・俺と口聞いてくれないんだよ。」
珍しく落ち込んだ表情でつぶやく真木ヒナタ。
私は、夜に見た、真木ヒナタとレナの喧嘩の場面を思い出した。
「・・・・前に喧嘩してましたけど、レナさんを怒らせるような悪戯したんですか?」
私は、落ち込む真木ヒナタに声をかける。