やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「それで、どのゲームで勝負しますか?」
サブが、執事と真木ヒナタを見た。
「何があるんだよ?」
「そうですね。格闘技物かカーレース物か将棋です。」
「将棋はだめだな。・・・・前に龍一に5分でコテンパンにされたから。・・・・格闘技じゃ別にいつもと変わらないから、カーレースにしようぜ、龍一?」
真木ヒナタが、執事を見る。
「私は、別に構いませんよ。」
執事は、優雅な微笑みを浮かべる。
「練習は、どうしますか?」
「んなもん、いらねぇ~」
真木ヒナタが、ぶっきらぼうに答えた。
「私に練習など必要ありません。」
執事も相変わらずの笑みで答える。
「わかりました。それでは、コントローラーを握ってください。」
サブの掛け声で、真木ヒナタと執事が、コントローラーを握る。
そして、私の命運(・・・かな?)を握るレースが始まった。