やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】

「・・・だから、何なんですか?」



私は、組長にたずねる。



「・・・秘密。」



組長は、そう言って口にチャックをした。



「はぁ~・・・それでサブさんは、何ですか?」



私は、深いため息をつき、サブを見た。



「・・・あ、俺・・・・」



サブが言いにくそうにしている。



「・・・・?何ですか、サブさん?」



もう一度、私が尋ねる。



「俺、デートってしたことなくてさ。・・・・だから、1日だけ、小夜にお願いしてデートしてもらおうかと・・・」



恥ずかしそうにうつむくサブ。

< 43 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop