元不良の青春物語
「・・・・・あ。」
そこでタイミング悪く、
織が私に気づいて声を上げた。
そして、
「おは・・・ッ!」
中学時代、
織が手下的なものになってから
ほぼ毎日繰り返しやっていた挨拶を
織がしそうになって、
多少殺気を含めた視線を織に向けた。
びびった織が
視線ですいませんといってくる。
それに対して私は
次やりそうになったら、
どうなるかわかってるよな?って
視線でいった。
「どしたの?織。」
「あ、んでもねえよ。」
ロイさんの質問に
いつもの調子で答える織。
ふう、バレなかった。
私は安堵した。