元不良の青春物語
そのあと
なんとか危機(?)を脱した私は
煉と一緒に校庭の端っこあたりで
陸上部の練習を見ていた。
部員はロイさんと織の2人以外にも
10人ぐらいいて、
なんか皆色々とキャラが濃かった。
ギャル
幽霊みたいな人
おか、じゃなくてニューハーフ
美人
その他諸々・・・・。
普通といったら、
ロイさんと美人さん位しかいない。
そんな、
あまり普通とはいえない光景に
私は唖然としていた。
一方の煉は私を見てまた笑っていた。
煉はこの光景に
驚いてる様子はなくて
部員たちから
「煉だぁ。」
「あ、ホントだ。元気ー?」
「あれ彼女じゃない?」
「いやぁぁー!煉ーー!」
などなど声をかけられていた。
私に向けられた言葉が全く無くて
少しだけ、
取り残された様な気がした。