いつでも逃げられる
監禁されてから、もう二週間は経っただろうか。

私は…不本意ながら、男とだいぶ打ち解けていた。

食べたいもののリクエスト、喉が渇いた、眠りたいなどの要求も普通にするようになったし、談笑とはいかないまでも、日常会話くらいなら男と交わすようになった。

この限られた空間にたった二人だけ。

その二人で二週間も過ごしていれば、嫌でも口をきかざるを得ない。

暇を持て余している分、男の質問にも色々と答えたりもした。

…数日前の男の質問はいたってシンプル。

私の家族についての事や、学校の事、恋人である勇作の事など。

私に好意を持っているというのは本当らしく、やたらとプライベート…それもストーカー行為では調べられない範囲の事を知りたがった。


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