自己中王子の扱い方



「はい、じゃあいってみよー?」




「えぇ!?」




さっきの上目使いはどこいったもんか

翼さんはまたあの

意地悪な笑顔をうかべた





「つ…ッ」




本当に…この体勢恥ずかしいですから…

はやくおろしてほしい一心




「なに?」




「つ…ッ」




『さん』をとるだけなのに

こんなに…

本当に呼び捨てなんて…

翼さんは翼さんじゃないですか…





「…つッ「まぁ、いいや」」



「え?」





なんで…とめられた…



「…よっと…」



翼さんの手が脇にあたり足元がふっとして

床につく






「…え?」





振る向くと翼さんは真顔だった






「…桐竹さん…?」




「え?」






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