自己中王子の扱い方


「ほら、外国とかだったら

本当の兄弟でも結婚したりできるじゃん?」



「え?」




「しかも俺ら血つながってるわけじゃないからさ」



「…」



「もし、家族になっても別れる気ねぇよ?」



「え!?」



「なに?咲姫はあんの?」




「なッないですよッ!!」




すっごいよ…翼…

考えた事がわかったみたい

別れる気なんかないよッ

別れたくなんかないよッ

あるわけないじゃんッッ!!




「でも、それでも仕方ないことはあるだろうな」



「え?」




翼が苦笑いで言う




「結婚しちゃったら血はつながってなくても

はたから見たら普通の家族だし

家の中でも普通の家族だろ?」



「うん…」




「だから、もしそうなったときは

絶対ばれたらダメだろうしな?

あんな自由な親だけど

コドモ同士が好き合ってたら

そりゃ、よくはねぇだろーな」





…やっぱりこうゆうとき

翼って頭いいなって思う

あたしは本当になんとかなると思ったし

家族になっても好きだって言ったら

許してくれるもんだと思っていた



でも…


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