政略結婚
いつの間にか夜が明けていた。


デスクには全く手の付けられていない書類。


綾香の事を考えていて、気付けばかなりの時間が過ぎていた。


訝しげな表情を浮かべ、そっと顎をなぞる。


他の今の事をこんなに深く考えたことはなかった。


「…―不思議だな…」


そうポツリと呟く。


でも、嫌な感じはしない。
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