【長編】距離

朱菜 side

「お母さん、おはよう。」


「いつもの休みより早いわね。」


「うん。
なんか目が覚めちゃって。」


結局、考え事しても時間があまり経たなかったから、ご飯を食べることにした。


「そう?
じゃあ、ご飯食べるのね?」


「うん。
お願い。」


朝は、やっぱりご飯よね。


ご飯に味噌汁に納豆。


日本の朝ご飯って感じよね。


他にもいろいろあるんだけど、私的メインよね。


「私も食べようかな?」


お母さんは、いつも夜以外は、時間をズラして食べるのよね。


私とお父さんがちゃんと食べなきゃだから。


「お母さん、珍しいね。」


てか、結構嬉しかったりする。


「まあね。
たまには、ね。」


「今日は、何時に行くの?」


「修、次第かな?」


そっか、お母さんがよくても修がね。


てか、なんとなくもう起きてそうだけどね。


「じゃあ、お昼ぐらいには出かける感じかな?」


「う〜ん。
そんぐらいよね?
朱菜に頼みがあるんだけどさ。」


珍しくお母さんが私に頼みごとだ。


「な〜に?」
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