【長編】距離
本当の母親からの手紙だった。


なんとなく遠い記憶に....


家族と一緒にいて幸せだったけど、悲しかった。


そんな事を思い出した。


「修、写真も入ってるでしょ?」


俺は、手紙の入ってた封筒をもう一度見た。


写真が出てきた。


見ると、さっき母親が書いてた写真だった。


俺と女の子の写真。


誰だ?


「それ、朱菜よ。」


ばあちゃんが教えてくれた。


よくよく見ると、面影がある。


誰もが俺と朱菜が結ばれる事を望んでいる。


実際に俺は朱菜好きだから、みんなの期待に答えたいと思っている。


早く朱菜に気持ちを伝えないと。


それは、より強いものになった。


俺は、ゆっくり全部の手紙や写真を見た。


たまに、ばあちゃんや孝知のじいちゃんに説明を受けながら。


俺は、愛されてた。


それがわかるだけでよかった。


だって、俺にはもう家族はいるんだから。


うん。


亡くなった両親や祖父母が望むように幸せになろう。
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