【長編】距離
「違うよ。
てか、修しか認めないのよ。
雄一は、朱菜と修を見て、恐れていたことが現実になったのよ。」


私は、雄一が今朝話したことを思い出していた。


「恐れていたこと?」



友紀が、首を傾げた。


「うん。
私と雄一が結婚したから、いずれ、三緑さんの子供とかが、私と雄一の子供とかと結ばれるんじゃないかって。」


「雄一くん、鋭くなったね。」


友紀は、楽しそうだ。


「結局は、孫の代で実現みたいな。」


ななくんは、なんか納得してるし。


「だから、修はいいのよ。」


「私的には、修が幸せになってくれたらいいわ。
やっぱり、あの時は辛かったから。」


友紀は、昔を思い出していた。


「そうね。
朱菜がいなかったら....」

修を救えたかわからない。


「やっぱ、修と朱菜だよな。
てか、なんでまだつきあってないわけ?」


私たち的には、イケない恋だったとしても、感情に任せちゃうから。
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