【長編】距離
「私も吃驚よ。
けどね。
朱菜と修は、知ってたから.....
叔母と甥が結婚できないって。
だから、周りを考えたみたいよ。」


辛い思いをさせてたなんて気づかなかった。


「だから、事実を言ったわけ?」


「うん。
お互いに好きなのに事実を知らないから、前に踏み出せないみたいだから。」


「本当なら、辛いことなのに希望の光になるのね。」


私たちは、ほほえみ合った。


よくわからないけど、何かから解放された気分になったから。


「今日は、そろそろ帰るわ。
修に朱菜の手料理を食べさせたいし。」


「朱菜と修がうまく言ったら報告お願いね。」


「わかったわ。
まあ、私たちがなんもしなくても、どっちかがすぐに行動起こすだろうし。」



もう引け目に感じる事はなにもないから。


朱菜と修は、結構はっきりした性格だから。


その点があるから、安心してる部分もある。


私の読みでは、今日しだいで、修がそのまま告白してくれるはず。
< 170 / 296 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop