【長編】距離

修 side

もしかして....


この前の男か?


わかんねぇ。


俺だけを好きだったならいいんだけどさ。


「朱菜ってさ。
結局、何人とつき合ったわけ?」


小さい男かもしれないけど。


仕方ないだろ?


「....6人。」


気まずそうな朱菜。


6人もか......


「じゃあ、全員とヤったわけ?」


俺的には、つき合った人数よりか気になる。


「実はね。
キスはしたけど、体の関係までには至ってないの。」

「マ、マジで?」



「うん。」


ヤバいくらいに嬉しい。


だってな。


彼氏の人数聞いたらな。


よかった。


俺、下手って言われたら立ち直れないし。


それ以前の問題みたいだし。


俺は、キツく朱菜を抱きしめた。


「これからの初めては、俺と。」


「修、忘れてる。
てか、私もだけど。
ファーストキスは、修となんだからね。」


朱菜が拗ねたように言った。


ファーストキス?


「冗談言うなって。
いつだよ。」


全く、わからない。
< 186 / 296 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop