【長編】距離
「朱菜ちゃ〜ん、1年の孝知くんが呼んでるよ。」


ブりっこの綾ちゃんが、教室にいる全員に聞こえるように叫ばれた。


孝知?


なぜ?


てか、なんで綾ちゃんに言うかな?


近くに綾ちゃんしかいなかったのかな?


てか、そのせいで、なんかみんなに注目されてるし。


お昼なのに。


お昼は、みんな干渉せずなのに。


私は、小さくため息をついて、いそいそと孝知のところに行った。


「どうしたの?」


なんか、孝知は気まずそう。


まあ、綾ちゃんのせいだね。


「修がさ。
倒れたんだけど。」


「はっ?
なんで?」


「4時間目の体育の時、後ろからきてるボールに気づかんくて思いっきりぶつかったら、気絶した。
母さんに連絡したら連絡つかんくてさ。
朱菜に頼んだ方が早いと思って。
だから、おばさんに連絡してもらいたいんだけど。」


孝知は、苦笑い。


「わかった。
ちょっと、待って。」
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