【長編】距離

修 side

緊張の糸がやっと切れた。


朱菜の卒業式にこの場所でプロポーズって勝手に決めてた。


ここは、じいちゃんがばあちゃんにプロポーズした場所。


それにあやかって。


父さんとおじさんとじいちゃんのプロポーズした場所や言葉を聞いたときに決めたんだ。


じいちゃんとばあちゃんは、俺の理想の夫婦だから。


もし、俺と朱菜に子供ができたら、その子もここでってのが憧れでもある。


それよりも自分の事だ。


てか、もう一回プロポーズする時もここにするから。


ここって場所が、そうだって。


本当は、夜景がきれいだから夜にって思った。


けど、それは次にとっとく。


それは、俺の卒業式の日。


そん時は、夜景なきれいな時に朱菜にプロポーズをする。
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