スイート*ハート~絆のラブリーDAYS~






身体が離れて



先生が腕まくらをしてくれた



もう 好きって気持ちが
溢れて止まらない



隣にいる先生に
ぎゅうって抱きつき
胸に鼻の頭が埋まるくらい
顔を押し付けた




まだ全然さっきの
余韻が消えない



私の全てが甘くしびれてる




先生は私の髪を優しく撫で



「絆……大丈夫…だった?」


ドキンッ


「……ん。大丈夫だよ」


「……オレは大丈夫じゃない」



先生が少しかすれた声で言った



「全然、大丈夫じゃない」



「え………?」


顔を上げると
先生は少し拗ねたような
困ったような目をした



「………先生?」


「だから『先生』じゃないって」



怒ってるようにも見える顔で
私の髪を撫でる



え~、なんでぇ?


私、なんかダメなことした?



「……絆ちゃんはズルいなぁ」



「…………え…なんで?」


「きぃちゃんはズルい」


先生は私の髪 一筋つかんで


「………オレをこんな気持ちにさせるなんて絆はズルい」



「こんな気持ちって?」



先生は やっと ふっ…て笑って



「言わない。ないしょだよ
きぃには教えてあげな~い」



いじめっこ みたいな
口調で言ってから
私の後ろ頭を
大きな手のひらで包み
キスをした





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