スイート*ハート~絆のラブリーDAYS~




唇が離れると
ぎゅうって抱きしめられる



ただ ドキドキして
わけ わかんない



「………先生」


「だから『先生』では
ありません」


「…………柊」


「なぁに?」


「私、変なことした?」


えー?って先生はクスクス笑う



「………だって、ズルいって
私、何かした?

変だったら言ってよぅ…
初めてだからわからないし
先生がちゃんと教えてよ…」



「あ、今の『先生』は
ちょっと良かったかも」


ニヤリと笑って
私の顔をのぞき込む


カァァァァァァァ……


先生が そんなこと言うなんてっ


も~、調子くるう………




「変じゃなかったよ」


「ホント?」


先生は天井をじっと見て


その横顔にドキドキする



「可愛かったよ」


ドッキ―――――ン


「首筋にキスするたび
『くすぐったいよぅ』って
ジタバタしたところも」



「――――――――……っ///」



「『待って待って』って
言うから待ってたら
『なんで途中で止めるの?』
って怒ったところも」



「――――――――……っ///」



「ああ……あとは」


ふふん と口元で笑って


「『頭ヘンになりそう』って」



「―――――――――……っ
言ってないっっっ!
それは嘘だもんっっっっ
私、言ってないもんーっ!」



耳がジンジンするくらい
顔が赤くなって


恥ずかしくて


ぽかぽか先生を叩いた



「先生のウソつきーっ!」



「あははっ、あれ?
絆ちゃん言ってなかったっけ?」



「言ってないっっっっ」



許せない~また私をからかった




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