スイート*ハート~絆のラブリーDAYS~




…………と、こんな感じで



すっかり甘やかされてる私



「じゃ、行ってきます」



柊はソファーに座る
私のおでこにキスをした



「え?ちゃんと
玄関まで見送るよ?」



もう、リビングのドアの方に
身体を向けてた柊は振り返り
私の姿を困った表情で見つめ



「その格好で玄関はちょっと」


「え?」


「オレは好きだけどね
上だけ着てるって」



「―――――――……っ!」



ああっ!忘れてたっ!
キャミ一枚じゃない私っ
下、パンツだけじゃないっ




「じゃ、行ってきます」


柊はクスクス笑いながら
リビングを出て行った




「あーっもう。私、サイテー」



ソファーにうつ伏せに寝て
足をバタバタさせた



これからお仕事
がんばる旦那さまを


パジャマ姿よりも最悪



キャミ一枚で見送るなんて…



奥さん失格だよぅ…………




こんなこと、
お母さんに知られたら……


モーニングコールじゃぬるいな
毎朝、私を起こしに来そう……





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