スイート*ハート~絆のラブリーDAYS~




もう やめようと
柊に抱きしめられて


柊の肩にあごを乗せ
濡れた耳にキスをした



「あ、だけど柊」


「なに?」


「相談に来るのって男子だけ?」


「…………だいたい」


柊の肩に手を置き
身体を離して顔をのぞき込む



「だいたいって何?」


「何が?」


「女子も来るんでしょ?」


「たまぁにね
あと独身の先生も」


「えーやだぁ」


「やだって…何が?
まさか変な心配を?」


「だってぇ」


「バカだろ」

柊は心底あきれた声を出した


だって私も元は生徒だし


だけど1年しか柊の授業受けれなかったなぁ


柊の白衣姿はかっこいい


「あー、また
柊の授業を受けたいっ」


「あれ?絆さん そんなに
勉強好きだったかな?」



柊はクスクス笑うけど


一緒に居られない日中


藤代先生の授業、
恋愛相談なんてしてる
英徳生徒がうらやましいよ



私が日中
一人寂しくしてるのに


むぅ~~~~


「絆?なんで膨れっ面?」


「なんか寂しい。
やっぱり藤くん
連れて来れば良かった」



藤くんがいれば
少しは違うよね。


少なくとも日中一人だからって
変なヤキモチやかなくて済む




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