スイート*ハート~絆のラブリーDAYS~
「ね?明日、いろいろ
見て来よう?」
「うん!わぁ、楽しみだね」
頭の中、急に夢が広がっていく
キッチンは広い方がいい
(料理の腕はこれからお母さんが磨いてくれるらしい)
子供部屋も2つ、いや3つ?
私 一人っ子だし
先生も一人っ子だし
子供は二人以上欲しいから
「ねぇ、ねぇ、先生」
「うん?」
先生の腕をギュウって
抱きしめ寄りかかり
「本当に結婚できるんだね」
先生はクスクス笑って
「何を今さら言ってるんだか」
「だって、だって
実感っていうのが
じわじわ~っとね」
わくわくドキドキが
胸いっぱい広がる
「ほら、きぃは学生なんだから
もう机に戻って勉強しなさい」
「無理っ!」
「きぃ?」
「こんなに嬉しい気持ちで
勉強なんか出来ないよ」
じっと上目遣いに先生を見る
ちゅう して ちゅう して~って
念力を送りながら
だけど、
ふぃっと先生は目を逸らし
私の腕の中から腕を引き抜いた
「きぃの邪魔になるなら帰る」
くぅ~~~~~
相変わらず頭固いっ!
「私、婚約者なのに
結婚するのに
先生…私が嫌いなんだぁ」
え~んって両手を目に当て
泣きまねをする
チラッと先生を見ると
横目で私をにらみ
「バァーカ」ってデコピンした