スイート*ハート~絆のラブリーDAYS~
食後 お母さんと後片付けを始め
まだダイニングで
お酒を飲むお父さんが
しつこく先生にお酒を勧める
「車ですから」
先生は断ると
「泊まっていけば?」
お母さんがけろっと言った
おっ!お泊まりっ!
洗ってたお皿を
つい落としそうになる
「や、でも」
「絆の部屋に布団敷いとくわね」
「いやっ、お母さん……」
「いーじゃないか藤代くん
呑みなさいなっ!」
「いやっ、でも、お父さん…」
お父さん…すっかり酔ってる
でも、嬉しいなっ
ずっとずっと
先生といられるんだ
婚約って素晴らしいっ
先生はお酒が強くないらしい
結構すぐ顔が赤くなった
明日、モデルハウスを
見に行くと先生が話すと
「お母さんも見たいなぁ」
先生に甘えたような声を出した
先生はうなずいて
「じゃあ、お母さんも一緒に」
「え~っ、お母さんも?」
二人で行きたい私は不満
「なによぅ絆、いいじゃない」
「仕方ないなぁ…」
私は通りがかった
藤くんを捕まえ
「藤くんが気にいる
家を探してくるねぇ」
ん?家ってなぁに?って
顔をした藤くんに頬ずりすると
お父さんが眉をピクリと上げ
「…………なんだって?」
いきなり怒り出した。