スイート*ハート~絆のラブリーDAYS~




「お、お父さん?」

「まさか、絆。
藤くん連れて嫁に行く気か?」



「え、そうだけど」


「だ、だめだ。娘を盗られて
その上、息子まで………」


えっ!藤くんって
お父さん的に息子?


「だってぇ、藤くんは私の」


先生は苦笑いして
唇に人差し指を当てた










やっと お父さんに
解放された先生が
お風呂から上がって
私の部屋に来た




ベッドの横に敷いた布団に
あぐらをかいて座り



「まさか、
こんな展開になるとは」


嬉しいのと照れるので
先生の目が見られない



「ご、ごめんね?
お父さんが無理やり
疲れたでしょう?」


「ううん。嬉しいよ、すごく」



先生はベッドに座る
私の髪を撫でて


「もう寝よう」と言った



電気を消して


「お、おやすみなさい」


その一言がすごく緊張する


「はい。おやすみなさい」



私はベッド
先生は布団に
横になった



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