スイート*ハート~絆のラブリーDAYS~
教会の扉の前
お父さんの腕に手をかける
緊張で何度も深呼吸する私に
「……世界一かわいい花嫁だ」
お父さんは目を細めて言った
扉が開かれると
オルガンの音色
祝福してくれる優しい人たち
高い高い天井
ステンドグラスから差し込む
春の柔らかい陽
バージンロードの向こう
祭壇の前で愛しい人が待ってる
……………ダメだ。
もう泣きそう
先生の前まで来て
お父さんから先生に
「絆をよろしくお願いします」
「はい」
「……お父さん」
初めて素直に言葉が出た
「お父さん…ありがとう…」
泣くの早すぎだし私
そっと先生が私の背中を撫でた
優しく微笑むこの人を
永遠に愛することを
私は神さまに誓った―――――