キミがスキ
ハァ…ハァ…
龍哉どこ!?
………!!
居た…!!
「龍………」
う…そ…。
私が見たのは優里ちゃんと龍哉がキスしてる所だった。
そんな…っ…なんで龍哉は突き飛ばさないの…?
なんで?なんで?なんで………
私はその場から去ろうとしたけどお母さんの言葉が頭を過った。
『ちゃんと聞いて来なさい!』
………私…聞かなきゃ……。
私は龍哉達の所へ静かに近づいた。
「……優花?」
「何…やってるの?」
私が聞いても二人は黙ったままだった。
「優里…ゴメン。今日は帰って?また連絡するから」
"連絡するから"
龍哉…やっぱり優里ちゃんが好きなのかな?
私と同情で付き合ってくれてたのかな…?
わかんないよ………。
「優花…座って…話すから…」
私は黙ったまま龍哉の隣に腰を降ろした。