Kissシリーズ・「イケメンとのキス」
私の顔を両手で大事そうに包み込み、彼はとろけそうなほど甘い笑みを浮かべる。

「はじめてキミを見た時から、気になっていたんだ。そしてそのうち、色気を感じてた。コレが恋愛感情なんだろうね」

…告白の割には、甘くはないが…。

「そっ…」

「うん。だから俺と付き合って」

「………まっ、良いわ」

彼の両手に触れ、顔を埋めるようにして言った。

きっと気付かれている。

私の顔が真っ赤になっていることを。

『はじめて』の経験をいっぱいさせてくれる彼に、私は心奪われていた。

―そう、きっとコレが恋愛感情。
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