私の執事サマ

私は真新しい制服に身を包み、髪を和樹にセットしてもらっていた。


ちなみにどんな制服かと言うと、白のベストに赤のチェックのスカート、カーディガンはピンク色といったいかにもお嬢様風な制服だった。


『いやぁ馬子にも衣装ってのはこのことだな!意外にこの制服似合ってんじゃん!!』


『一応でもお嬢様に失礼ね!!!意外なのは和樹が髪をセットするのが上手いことの方よ!!!』


『だって俺は執事だぜ?お嬢様の身の回りくらい出来て当たり前だっての!』


う~ん…言われてみればそうかもしれないケド、和樹の大きな手が私の髪をセットしてる(めっちゃめちゃ上手に)ってのがなんか不思議なんだよね。


『まぁすぐ慣れるって!さぁ出来たぜ、彩華お嬢様?』


最後はからかい半分だったのか、ウインクしながら言いやがった。


カッコ良いことがさらに腹が立つ。

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