田舎の王子様~照れ屋な俺様
慌てて腰をガッチリ掴む。


「バ~カ。遠慮してんなよ。…今さら避けられても、もうこれ以上好きにも嫌いにもなんねーからさぁ~」


「…は?どういう意味よ」


「オレはぁ、未紗が隣に越して来た時から…ずっと好きだったから。


だから…好きだからすぐ手に入れたいとか、好き過ぎて嫌いになるとか…ねーんだよ。


例えば、未紗がこの先…オレの事鬱陶しいとか思うとしても。オレはずっと未紗が好きだから」


鬱陶しいとか…


もう既に思ったってば。


「バカコータ…。私…、そんな重い愛いらないよ」


ギュッとコータの制服の裾を握り締める。


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