俺様王子☆年下カレシ3
昔から…ケンカっ早かったし、こうやってカッとなって相手に立ち向かって行くのは、初めてじゃなかった。


その度に姉ちゃんは、オレを庇ってくれた。


どれだけオレが悪くても、絶対的な味方だったんだ…。


それは…、幼い他人のオレに気を遣ってたのか、どんな本心だったのかは分からないけど。


「…姉ちゃんは、まだいれば?飲み会まだ終わってねぇじゃん」


「もう、いいよ。今日は帰る。あんたさぁ、私の為にやったんでしょ。


…ありがと」


オレの前にしゃがみ、優しく微笑んで、小さな手でオレの髪をくしゃっとする。


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