二度目の初恋
溜め息交じりに充琉が戻ってきた。

「麗子ちゃん?」

ヨシュが小声で充琉に訊いた。

「うん」


「まぁ、ミッくんたら彼女がいるのね―――!!」

ダメだよ、お母さん。
ソコ突っ込んじゃ。

「残念ね~深紅。 彼女がいたらアンタの出番はないわ!」

「分かってるよ!!」

ん?私、返事を間違えた?

「ミッくんがダメでも、美也くんと貴洋くんも男前じゃないの~!」

「二人とも私になんて興味ないってば!」

「うわぁ~、姉ちゃん撃沈↓↓」

「うっさいな~、翼」


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