そして秘密の時間(とき)を共に
私が中をキョロキョロしていると、後ろの方でドアが閉まる音の後、荷物を置いたようなドサッと言う音がした。



あっ、涼に荷物を持ってもらったままだった。

そう思って振り返ろうとした時。



ギュッ

後ろから涼に抱き締められた。



ああ、涼の温もりだ……。

私は出会った夏の日々を思い出していた。

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