そして秘密の時間(とき)を共に
私もブルーのエプロンをして、涼の隣に行った。

すると涼は気付いて、暫らく嬉しそうに笑顔で私を見ていた。

けど、急に『あっ』と言う表情をして隣の部屋へ行き、携帯電話を手に戻って来た。



「涼?」

「2ショットの写真って無いから、今、撮ろう」



えっ? でも。



「万が一、誰かに見られたら、マズイよね?」

「だから、待ち受けにしたいところをグッと我慢して、通常はロックしておくから、大丈夫」



そう言ってから携帯を操作し、2ショットを撮る為、涼は肩に手を回して私を抱き寄せた。

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