そして秘密の時間(とき)を共に
     ☆ ☆ ☆

17時。

外を見ると、お昼頃降っていた雨は止んでいた。



「本当に、送らなくていいのか?」

もう着替えて帰るばかりに準備をして、玄関で靴を履いていると、涼が心配そうに訊いてきた。



「大丈夫。明日は学校だし、自転車置いて行けないから」

そう答えるものの……本当は、やっぱり帰りたくない。

でも、自分で決めたんだから、我慢する。



明日から、また暫らくは学校でしか会えないと思う。

みんなの『沖野先生』になってしまう。



私は靴を履き終わって、振り返った。

< 348 / 357 >

この作品をシェア

pagetop