そして秘密の時間(とき)を共に
「お~い……そんな淋しそうな顔、すんなよ……帰したくなくなるだろう?」

涼が困ったように苦笑いして言った。



だって、しょうがないじゃない。



ギュッ



私は昨日の涼のマネをして、涼を抱き締めた。

私の心にも『栄養補給』。

『涼』と言う名前の栄養が切れないように……。



涼もギュッと抱き締め返した。

ううん。

涼も『栄養補給』してるのかも。


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