そして秘密の時間(とき)を共に
「美雪。弁当食って、バスケに行くんじゃなかったのか?」

隆志先輩のその言葉に、ハッとする。



「あっ、そうだった。じゃぁ、隆志先輩、お疲れ様でした」

私は慌ててその場を離れ、ステージの隅に置いてた自分の荷物からお弁当を取り出した。



涼はもう、お弁当食べてくれたかなぁ。

なんか自己満足かもしれないけど……同じおかずを食べてるって思うと、離れててもなんか一緒に食事しているみたいで、何処か繋がってる感じがしてちょっと嬉しかった。

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