危険な彼女
「で、ご注文は何になさいます、お客様?」



「え、えーと…」




そんなに満面の笑みで言われても、と顔を強ばらせる。



奈津はさっとメニューに目を通し始めた。




「ちなみに、ドッグフードなどがオススメですよ?」



「だから犬扱いするなっ!!!」




客に対してこの態度。



自分しかいないからいいものの、他に客がいたらどうするつもりなのだろうか。




「………水」




視線を合わさず、奈津はぽつりと注文を告げる。




「………それはどうゆう意味かしら、お、きゃ、く、さ、ま?」



「く、苦し………」




奈津の本心はこうである。



メニュー内で、桜が作れそう(?)なのはこれしかなかった。




それを当然のごとく理解した桜によって、奈津は首をぎゅうぎゅうに絞められている。
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